こんにちは、星読み占い師カノンです。
今日は、西洋占星術でつかう天体の1つ、土星のお話です。
この記事の目次
土星は私たちがどんな課題をもって生まれたのかを教えてくれる
土星は、西洋占星術の世界では嫌われがちな天体です。
それはなぜか。
私たちに重たい宿題を課して、厳しくチェックをしてくる先生のような存在だからです。
土星には、次のような意味があります。
★義務、責任、収縮、減少、凝固、束縛、制限、安定、遅延、時間
私たちに「やることをちゃんとやりましょうね」、という感じで課題を与えプレッシャーをかけてくる天体なのです。
人間というのは、何も制約がなかったとしたら、楽しいことだけを考えてラクして愛されて生きていきたいものですよね。
もし「そんなことはない。私は努力とか我慢とか苦行が大好きです」と思う人は、土星のパワーが強く出ている人でしょう笑
楽しむことももちろん大事だけれど、それだけだと成長がないのです。
だから、私たちは自分の課題を決めてこの世に生まれ、それを頑張って克服しようとしているのかもしれません。
それが「土星」という天体に象徴されているのですね。
土星からくる劣等感は成長とともに大きくなっていく
私たちの出生図(ネイタルチャート)には、必ず土星が配置されています。
どの星座のどのハウスにあるのかは、人それぞれ違います。
この土星がある分野について、私たちは成長する過程において苦手意識を持ち、劣等感を育ててしまいます。
劣等感はいつしか恐れへと姿を変えて、過剰に自分を守ろうとするかもしれません。
もしくは、劣等感を感じないようにするために、過剰に補償した行動をとるようになるかもしれません。
たとえば、ふたご座や3ハウスに土星がある場合。
ふたご座は本来、とても好奇心旺盛でいろいろなことに興味を持ちます。頭の回転が早い知的な星座です。
まわりの人と、おしゃべりをしたり、言葉を使ってコミュニケーションを取ることを好みます。
ですが、ふたご座や3ハウスに土星があると、「自分の知性」や「コミュニケーション」に関することに不安や苦手意識を持ちやすいのです。
自分の意思をうまく伝えることが出来なかったり、他愛もない会話をすることに苦手意識を感じる人もいるかもしれません。また、未熟な知識を披露して恥をかきたくないという思いが強く、自分の知識に対する自信のなさも感じやすくなります。
その結果、寡黙になることを選択する人もいれば、過剰にしゃべり続けることで劣等感を隠そうとする選択をする人もいる、ということなのですね。
土星のもたらす苦手意識をちゃんと自覚しよう
自分の中の劣等感や恐れを自覚できているのなら良いのですが、その苦手意識がどこからやってくるのかを自覚できていない場合。
自分の中に生まれるイヤな感情や居心地の悪さは、自分が原因ではなく、まわりのせいなのだと思い込もうとうするかもしれません。
恐れは過剰な自己防衛を生み、やがてはまわりへの攻撃性に変わる可能性もあるのですね。
自分の劣等感を刺激する人を批判したり、攻撃したりするようになったりするのです。
でも、これではなにも解決しないし、成長のチャンスを逃すことにもなるのですね。
せっかく今生の自分の課題として持ってきたものを、まわりを責めることで見ないようにしてしまうのは、とってももったいないことなのです。
だから、自分の克服すべき課題がどこにあるのか、ちゃんと自覚するというのは、実はとても重要なことなんですよ:D
そのために自分の出生図(ネイタルチャート)を見て、土星をチェックすることはとても有効でしょう。
土星のもたらす苦しさは時間をかけることで乗り越えることができるよ
土星の象意の中に「時間」があります。
じっくり時間をかけて、結果を出していくのです。
土星の力を使いこなすには、時間をかけないといけないわけですね。
何でもそうですが、上達するためには、試行錯誤が必要ですね。
失敗しながらも、何度も繰り返しやってみる。
そしてコツをつかんで、いつの間にかどんどんうまくなっていく・・・。
土星の「課題」も同じです。
土星のもたらす苦手意識や劣等感を自覚し、きちんと向き合うことが大切ですね。
一朝一夕で劣等感を消し去ることはできません。
腰をすえて向き合って、じっくりと取り組む必要があるのです。
苦手と思っているものを、なんとかうまく扱えるように一生懸命努力していく。克服できるように磨いていく。
そうすれば、いつの間にか苦手意識は薄れていて、その分野に関しては揺るぎない自信を手に入れていた、なんてことになるのですね。
時間をかけて磨き上げたものの輝きは、ちょっとやそっとのことでは失われません。
それは私たちの財産となり、揺るぎない威力を発揮することになるでしょう。
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