こんにちは、星読み占い師カノンです。
この記事の目次
1つの星座は30度に分けられる
西洋占星術で使う星座は全部で12ありますが、1つの星座は、実は細かく30度に分けられています。
12星座✕30度で、360度。ちょうど円になりますね。
おひつじ座の1度からスタートして、おうし座、ふたご座・・・と進んで、うお座の30度までいくと、おひつじ座の1度にまた戻っていくわけです。そして、ぐるぐると回る。
みなさんがいちばんよく知っている太陽星座は、1日に約1度ずつ進みます。
1つの星座は30度なので、だいたい1ヶ月で次の星座に移っていくことになります。
さて、同じ太陽星座の人がいたとしても、細かく見ていくと、度数が違ってきます。
たとえば、3月21日~4月20日の間に生まれた人が2人いたとします。
太陽星座は同じ「おひつじ座」になるわけですが、生まれた日に着目すると、もう少し細かく分けることができるのです。
1人が3月21日生まれで、もう1人は4月15日生まれだとしたら。
3月21日生まれの人はおひつじ座の1度、4月15日生まれの人はおひつじ座25度・・・というように、同じおひつじ座でも度数が違ってくるのですね。
プログレス法(進行法)の計算の仕方
西洋占星術には、プログレス法(進行法)という手法があります。
私たちが生まれた瞬間の星の配置図は「出生図(ネイタルチャート)」と言われるのですが、この出生図の星を、年齢を重ねるとともに少しずつ動かして、私たちがどのように成長していくのかを見る、という手法です。
プログレス法の星の動かし方にはいくつか種類があるのですが、ここでは、一番メジャーな「1日1年法」と呼ばれるものを採用します。
「1日は1年を象徴している」という考え方に基づくもので、1歳のときの状況は、誕生日から1日後の星の配置図、10歳のときの状況は、誕生日から10日後の星の配置図が表している、というもの。
たとえば、3月21日生まれの人がいたとして、20歳になったときには、3月21日に20日を足した4月10日の星の配置図を、20歳の時のチャートとして見ることができる、というものです。
太陽が星座を移動すると価値観や人生目標が変わっていく
さて先程、太陽は1日に約1度進む、と書きました。
1つの星座は30度。太陽は、1日に1度進む。ということは、プログレス法にあてはめると、太陽は30年で1つの星座を移動していく、ということがわかります。
太陽星座は私たちにとって一番重要な星で、私たちの核となっている意識であり、人生の目的、使命、方向性までも意味するものでしたね。
生まれたときの太陽星座の意識は、基本的にずっと私たちの中心にあり続けるのですが、年齢とともに、私たちの意識も成長していきます。
プログレス法で太陽星座が移り変わるタイミングが、意識の成長のタイミングと見ることができるのです。
たとえば先程の、3月21日生まれ、おひつじ座1度に太陽がある人の場合。
30歳まではおひつじ座の意識そのものが中心にあるわけですね。
でも、31歳になると、プログレスの太陽はおうし座へと動きます。
3月21日から31日後の、4月21日のチャートでは、太陽がおうし座1度になるからです。
ここで、「おうし座の太陽」という意識が、この人の中に生まれることが予想できるのです。
30歳までは、おひつじ座的な「自分のやりたいことは何でもやる!積極的に行動する!とにかくチャレンジ!」という意識が中心にあったけれど、31歳からは、おうし座的な「自分が本当に心地よいと感じられる場所や物をゆっくりと吟味して、それを手に入れていく」という意識も入ってくるのだな、と見ることができるのですね。
私たちは30年かけて1つの価値観や生き方を経験する
ここでポイントなのは、もともとのおひつじ座の意識が消えてしまう、ということではなくて、それはあくまでもベースにありながらも、新しい価値観が生まれてくる・・・、受け入れていく、新しい視野が開ける、そんなイメージです。
太陽は1つの星座に30年いるのでね。
非常にゆっくりですが、30年かけてその星座の価値観や意識を、経験して自分のものにしていく、という感じでしょうか。
そして30年過ぎたら、次の星座にプログレスの太陽は移り、また新しい価値観を経験していく、という流れなのです。
私たちの寿命をだいたい90歳前後だとすると、少なくとも3つの星座を太陽は移動し、多い人では4つ~5つの場合もあるでしょう。
いくつか例を挙げてみます。
例1:6月2日生まれの人の場合
6月2日生まれの人の、出生時の太陽は、ふたご座の12度にあります。
1つの星座は30度。30−12=18ですね。
18歳まで ふたご座
19歳~49歳 かに座
50歳~80歳 しし座
81歳~111歳 おとめ座
こんなふうにして、価値観や意識が移り変わっていきます。
でも、中心にあるのはあくまでも「ふたご座」の価値観ですね。
人生全般を通して、特に18歳まで強くあるのは、知的好奇心を満たしたいという欲求や、おしゃべりしたり何かを書いたりしてコミュニケーションを取ることに対する情熱ですね。
そして、19歳~49歳までは、かに座の性質である、安心できて自分を守ってくれるような場所を求めたい気持ちが強くなりそうですね。それが「家庭生活」や「子育て」ということに意識が向けられそうです。
50歳からは、しし座の性質である、自己顕示欲が旺盛になり、自分を表現することに喜びを見出すでしょう。まわりを引っ張っていくリーダーとして活躍するかもしれませんね。
例2:9月22日生まれの人の場合
9月22日生まれの人の、出生時の太陽は、おとめ座の29度にあります。
1つの星座は30度。30−29=1ですね。
1歳まで おとめ座
2歳~32歳 てんびん座
33歳~63歳 さそり座
64歳~94歳 いて座
こんなふうにして、価値観や意識が移り変わっていきます。
でも、中心にあるのはあくまでも「おとめ座」の価値観ですね。
この人の場合は、本来の太陽はおとめ座ですが、2歳からすぐにてんびん座の意識も入り込んでくるのですね。
意識の変化を感じるのは、33歳以降になりそうですね。
基本的には、おとめ座的な、細かいところまで目を配って義務や目標を果たしていこう、という気持ちが強い人ですね。やるなら完璧に、という感じで計画性もあるでしょう。
2歳~32歳は、人と調和することを学んでいくでしょう。交友関係が活発になって、人間関係を通して自分が磨かれそうですね。
33歳~63歳までは、さそり座の特質が出てきますね。どちらかというと気持ちは内面に向かっていくでしょう。なにかひとつのことをとことん追求したり、特定の人との人間関係に気持ちが集中しそうです。
64歳になると、いて座の自由で楽天的な気質が加わって、気持ちが外に向かいそうです。今まで知らなかった世界に冒険に出かけたいというような気持ちになるかもしれません。いずれにしても、自由に動き回ることになりそうです。
人生の中で価値観や目標はどう変わっていくのか
みなさんも、自分の太陽星座の動きを振り返ってみてくださいね。
何歳の時に、大きく意識が変化していったのか。それを確かめてみてください。
ただ、まだ「自分」というものが確立される前にプログレスの太陽が動いた人は、あまりそれを自覚できないかもしれませんね。そんな場合は、これから来る太陽の移動のタイミングを楽しみにしてみてください:D
自分の意識の旅は、何座から始まって何座まで行くのか。
そしてその変化は何歳ぐらいにやってくるのか。
それを考えるだけでも、ざっくり大きくですが、自分の人生の流れが見えてくるかと思います。
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