こんにちは、星読み占い師カノンです。
前回の記事では、おひつじ座からうお座への12星座の流れを、私たちの一生にたとえて考えることができるよ、ということをお伝えしました。
私たち人間が生まれてから死ぬまでの成長段階を、12のフェーズに分けて、12星座それぞれにあてはめてみる、というものでしたね。
同じように、西洋占星術でつかう10個の惑星も、私たちの成長にあてはめてみることもできるということを、今日はお伝えしたいと思います。
この記事の目次
西洋占星術には年齢域という考え方があるよ
西洋占星術では、「年齢域(ねんれいいき)」という考え方があります。
西洋占星術では主に10個の惑星をつかいますが、惑星それぞれに、私たちの性質を理解する上での意味や役割のようなものがあるのすね。
そして、私たちの成長段階に合わせて、ある惑星が強くその力を発揮するタイミングがあるのです。
それを「惑星の年齢域」と言います。
これを覚えておくと、惑星の意味をなんとなくでも理解できるし、実際に自分のチャートを読むことが出来なくても、「今自分は○○歳だから、この惑星の影響が強く出ているのね」などと、ちょっとした理解にもつながっていきますよ。
惑星の年齢域
惑星の年齢域
月の年齢域:生まれてから7歳ぐらい
水星の年齢域:8歳ぐらいから15歳ぐらい
金星の年齢期:16歳ぐらい〜25歳ぐらい
太陽の年齢域:26歳ぐらい〜35歳ぐらい
火星の年齢域:36歳ぐらい〜45歳ぐらい
木星の年齢域:46歳ぐらい〜55歳ぐらい
土星の年齢域:56歳ぐらい〜70歳ぐらい
天王星の年齢域:71歳ぐらい〜84歳ぐらい
海王星の年齢域:85歳ぐらい〜
冥王星の年齢域:死後の世界
月の時代(生まれて〜7歳ぐらい)
月の時代は、小学校に入るぐらいまでの私たちを象徴しています。
とても感情的で無防備な時代ですね。自分自身を育んでいく時代でもあります。
月は、飾らない私たちの素直な感情や、反応を意味しています。
それが一番ストレートに出るのは、まだ物心つく前の幼少期。
だから、この時期は、月星座全開で子どもたちは過ごしているのです。
水星の時代(8歳ぐらい〜15歳ぐらい)
そして、小学校に入ると、今度は勉強を習ったり、考えることを身につけていったり、言葉によるコミュニケーションを覚えていったりします。
水星という惑星は、私たちの「知性やコミュニケーション」、「学習方法や興味の方向性」などを意味しているのです。
金星の時代(16歳ぐらい〜25歳ぐらい)
だいたい16歳ぐらい、高校生ぐらいになってくると、今度は何に興味が出てきますか?そう、「異性」や「恋愛」ですね。
私たちは思春期を迎え、親から精神的に自立して(通常は)、趣味や楽しみを見つけ、自分を美しく見せることに情熱を注ぎ、異性を求めるようになっていきます。
金星という惑星は、「趣味や楽しみ」、「美しさや愛情・恋愛」など、私たち個人の楽しみや喜びの感覚を意味しているのです。
太陽の時代(26歳ぐらい〜35歳ぐらい)
生まれてから、月⇒水星⇒金星時代を経て、今度はそこで学んだことや培ったことを統合していく段階に入ります。
だいたい20代中盤以降になると、今度は「自分の人生」というものを真剣に考え出すことになります。
「いったい自分とは何なんだろう」とか、「自分の人生の目的は何なんだろう」ということですね。
この年齢になってやっと、意識して「自分とは」ということを考えられるのです。
もちろん、思春期や、もっと幼いときにもいろいろ考えることもあると思いますが、その時代はまだ太陽の意識はちょっと弱いです。
だからこそ、若いうちは、自分の太陽星座があまりしっくりこない、という人もいるかもしれません。
ある程度の年齢にならないと、本来の自分自身というものを意識しにくいのかもしれませんね。
太陽という惑星は、「自分自身」であり、「人生の目的」を象徴しているのです。
火星の時代(36歳ぐらい〜45歳ぐらい)
太陽の時代に、「自分の人生の目的」を考え、決めたのならば、その目的に向かって、今度はがむしゃらに努力しはじめます。
それが、だいたい30代中盤以降ですね。
よく「脂がのっている」という言い方がありますが、この時期はまさにそんな感じかもしれません。
情熱をもって、自分の目的に向かって努力していく。夢中になって自分の本当にやりたいことに取り組んでいく。そんなイメージでしょうか。
火星という惑星は、私たちが持っている「情熱」や「行動するパワー」を象徴しているのです。
木星の時代(46歳ぐらい〜55歳ぐらい)
太陽で決めた目標に向かって、火星で努力し、木星の時代には、その報酬を受け取ります。
木星時代の40代中盤以降は、最大限に自分の強みを活用することが出来て、「満足のいく結果」を得ることができるのですね。
そのためのポイントは、自分の能力を個人的な満足のためだけに使うのではなく、「社会のためにどう使っていくのか」、「社会にどう貢献するか」という意識を持つことです。
木星という惑星は、「発展性や成功」を意味しているのです。
土星の時代(56歳ぐらい〜70歳ぐらい)
木星時代に手に入れた社会的成功を、どう維持して後継者につないでいくか。
50代中盤以降は、それを考える時代です。
土星は、一般的には「私たちが苦手意識やコンプレックスを感じやすいところ」を表し、「制限や義務を与える厳しい惑星」と言われています。
それは間違いではないのですが、なぜそのような課題を私たちに与えるのか、ということなのです。
実は私たちが一番苦手意識を持つ分野は、それを克服することが出来たなら、一番の強みへと変わっていくものでもあるのです。
この土星の時代には、もはや自分の弱みを十分に鍛錬して克服した後の、本当の意味での強さを身につけているはずなんですね。
その自分の強みを、責任感をもって社会に打ち出していくことで、安定して継続した状態を作っていくことができるのです。
そして、次の世代へとバトンタッチしていく・・・、ということに。
土星という惑星は、私たちの「コンプレックス」や、「義務や責任」を意味しているのですね。
天王星以降に関しては、個人天体ではなく世代天体になるので、これは省きます。
ちょっとしたヒントに年齢域を読んでみてね
前回は、12星座を人生の流れにあてはめることができるよ、という記事を書きましたが、惑星も同じように、私たちの成長や発達の段階を表しているととらえることができるのですね。
そしてこの流れを覚えておくと、なんとなくその惑星の意味するところも、覚えられてしまうという:D
たとえば、今40歳の人ならば、火星の年齢域にあたるわけです。
火星の年齢域には、その前の太陽の年齢域に決めた人生の目標に向かって、情熱的に取り組んでいるであろうことが予想できるのです。
その取り組み方は人それぞれ異なり、実際に火星がどの星座にあるのかどうかで、情熱の傾け方やアプローチ方法が違ってくるでしょう。
1つ注意点としては、「年齢域の惑星・星座に、すべてが集約されるわけではない」、ということです。
私たちの性質や状況を知るには、やはり10個の惑星すべてを読む必要があり、全体を見て判断しなくてはいけません。
でも、ワンポイント的に見るとするならば、大きくザックリ見るとするならば、こんなふうに「年齢域」という見方をすることもできますよ、というヒントのようなものですね:)
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