こんにちは、星読み占い師カノンです。
対になるハウスは相反する意味を持っているよ
西洋占星術で使うハウスについて、何回かに分けてお伝えしていますが。
今日もハウスのお話の続きです。
ハウスは全部で12個あり、それぞれのハウスには意味がありましたね。
このハウスですが、向かい合うハウスは、お互いに相反する・・・そして対になるような意味合いを持っています。
対になるハウスのどちらに比重が置かれているかで、私たちの性質を読み取ることができるのですね。
まぁこれは大きくざっくりと、という感じですが、自分の傾向を知るための1つの切り口として知っておいて損はないかと思います。
では、それぞれどのような対比になっているのかみていきましょう。
1ハウスと7ハウス
1ハウスは、「自分自身」のハウスです。
どのように世界に対して自分を打ち出していくのか、自己主張していくのか、というハウスです。
7ハウスは、「結婚・契約・対人関係」のハウスです。
人とどう向き合いパートナーシップを築くのか、ということがテーマのハウスです。
1ハウスと7ハウスの世界は、「私とあなた」であり「個人とパートナーシップ」です。
1ハウスに天体がいくつか入っていたり、1ハウスに入る天体のほうがパワーが強い場合。
自分中心にものごとを考える傾向が強まりそうですね。
「誰かと」とか、まわりの意見を聞いてから動く、などとはなりづらいでしょう。
いつも自分がどうしたいのか、どう自己主張しようかが大事なポイントであって、協力したり人の意見を聞くことはあまりないかもしれません。
反対に、7ハウスに天体がいくつか入っていたり、7ハウスに入る天体のほうがパワーが強い場合。
1人でいるよりも、誰かと一緒に行動したがったり、まわりの人の意見を気にしたり、参考にしたり・・・となりやすいでしょう。
誰かについていくほうが気がラクかもしれません。
2ハウスと8ハウス
2ハウスは、「所有・才能・財産のハウス」です。
経済力や豊かさに関するハウスです。
8ハウスは、「共有・遺産・セックスのハウス」です。
他者との深い結びつきをとおして得られるものを表すハウスです。
2ハウスと8ハウスの世界は、自分で稼ぐお金や所有物と、誰かから譲り受ける財やもの、ということになります。
2ハウスに天体がいくつか入っていたり、2ハウスの天体のほうがパワーが強い場合。
自分でお金を稼いだり、欲しいものを獲得していこうとする意欲が強くなるでしょう。
その分、自分が手に入れたものは「自分のもの」として、ガッチリ手放さない傾向も強まりそうですね。
反対に、8ハウスに天体がいくつか入っていたり、8ハウスに入る天体のほうがパワーが強い場合。
他者からの支援や援助を期待しやすく、実際に助けてもらえることが多そうですね。
自分で獲得していくよりも、誰かから譲り受けたり、遺産を相続したり、銀行から借り入れたり・・・、ということになることも。
自分が手に入れたものを誰かとシェアしたり分け与えたりすることにも、あまり抵抗がないでしょう。
3ハウスと9ハウス
3ハウスは、「知性・コミュニケーションのハウス」です。
私たちが受ける義務教育や、身近な人とのコミュニケーション、近場の旅行などを意味するハウスです。
9ハウスは、「探求のハウス」です。
高等教育、宗教、法律、思想哲学、外国など、高度で抽象的な事柄を扱うハウスです。
3ハウスと9ハウスの世界は、「初等教育と高等教育」、「国内旅行と海外旅行」、「日常会話と哲学」、などということになります。
3ハウスに天体がいくつか入っていたり、3ハウスの天体のほうがパワーが強い場合。
あまり視野を広げることに関心はなく、身近な人とおしゃべりをしたり、身近な場所を散策したり旅行したり・・・となりそうですね。
知識欲は旺盛ですが、そこから思想を拡大したり深遠なテーマを追究したり・・・とはならないでしょう。
反対に、9ハウスに天体がいくつか入っていたり、9ハウスに入る天体のほうがパワーが強い場合。
いつも理想を追いかけていたい気持ちが強く、できる限り遠くに思いを馳せているでしょう。
学ぶなら専門学校や大学院へ行ったり、自分なりの研究テーマを深めていくような感じになりそうですね。
あまり身近なことには注意を払わないかもしれませんね。
4ハウスと10ハウス
4ハウスは、「基盤のハウス」です。
よりどころとなる家庭(家族)、両親との関係、財産としての不動産を意味するハウスです。
10ハウスは「社会的地位・目標・達成のハウス」です。
ライフワークや、努力して達成できる人生の目標と到達地点を表しています。
4ハウスと10ハウスの世界は、シンプルに「家庭と仕事」ということになります。
4ハウスに天体がいくつか入っていたり、4ハウスの天体のほうがパワーが強い場合。
社会的に活躍するよりも、家庭や家族を重視する生き方になるでしょう。
家にいて家族と過ごす時間を、なによりも幸せだと感じるかもしれませんね。
反対に、10ハウスに天体がいくつか入っていたり、10ハウスに入る天体のほうがパワーが強い場合。
仕事人間になりやすかったり、社会に積極的に働きかけていくことになるでしょう。
家庭の中でじっとしている状態になると息苦しくなるかもしれませんね。
5ハウスと11ハウス
5ハウスは、「自己表現・恋愛・趣味・遊びのハウス」です。
人生の中での、個人的な楽しみや喜びを意味するハウスです。
11ハウスは、「友人・希望・集合のハウス」です。
友人関係や趣味、サークル活動など、何人かの仲間が集まって楽しむ事柄を象徴するハウスです。
5ハウスと11ハウスの世界は、自分自身が楽しみ輝くのか、それとも、人や社会のために自分の才能を使ってみんなと一緒に輝くのか、ということ。
5ハウスに天体がいくつか入っていたり、5ハウスの天体のほうがパワーが強い場合。
自分がいかに楽しめるか、いかに輝けるか、ということが最優先になりそうです。
自分が楽しんでいれば、まわりもきっと楽しいよね、というスタンスなのです。
反対に、11ハウスに天体がいくつか入っていたり、11ハウスに入る天体のほうがパワーが強い場合。
自分が所属しているグループや社会のために、自分ができることを考えます。
個人的な満足よりも、まわりの人や社会全体が心地よい状態にあることを優先して考えます。
ときには自分の意思を抑えることになりますが、まわりのためなら喜んで・・・という感じでしょう。
6ハウスと12ハウス
6ハウスは「労働・健康・奉仕のハウス」です。
生きていくために必要な健康の維持、日々の生活をするための労働を意味するハウスです。
12ハウスは「秘密・プライベート・精神世界のハウス」です。
世間からは隠されている場所、潜在意識、インターネットなどを象徴するハウスです。
6ハウスと12ハウスの世界は、「実用性と非実用性」、「批判と受容」、「秩序と混沌」といった感じでしょうか。
6ハウスに天体がいくつか入っていたり、6ハウスの天体のほうがパワーが強い場合。
社会の中で役立つスキルを身につけたり、実用的であることにこだわります。
秩序を重んじ、日常生活を規則正しくきっちり送ることに意識が向けられるでしょう。
反対に、12ハウスに天体がいくつか入っていたり、12ハウスに入る天体のほうがパワーが強い場合。
目に見えない世界に気持ちが向きやすく、非現実的であったり形のないものに心が惹かれやすいかもしれません。
社会的な活動からは一歩引いた生き方になることもありそうですね。
現実生活をきっちり送ることには興味がなく、まわりからは浮世離れしていると思われることも。
バランスをとるのか、強いパワーを発揮するのか
ご自分のホロスコープチャートを見て、対になるハウスのバランスを確かめてみてくださいね。
もし、両方のハウスが同じぐらいの強さの場合、これはアスペクト(角度)でいうところの180度(オポジション)の関係になります。
こうなると、両者が綱引き状態になるのですね。
どちらかを優先させようとすると、もう一方が、「こっちもやりたい!」「こっちも忘れないで」という感じでアピールしてきます。
常に両方を気にしながら、うまくバランスをとっていくことが人生の大きなテーマになるでしょう。
もし、どちらかのハウスに大きな偏りがある場合、それは強い個性となりそうですね。
対面のハウスを意識することなく、その強いハウスのパワーを存分に発揮して生きていくというのも良いでしょう。
自分がどのような才能を強く持っているのか、自覚できると自信を持ってそのパワーを使っていけそうですね。
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