こんにちは、星読み占い師カノンです。
もうみなさんは、Netflix映画「浅草キッド」をご覧になりましたか?
愛にあふれた、それでいてかっこいいエンタメに仕上がった素晴らしい作品だったな、と個人的には思いました。
そんな映画を撮った劇団ひとり監督のホロスコープチャートを今日は分析してみたいと思います:D
劇団ひとりの「泣き芸」はかに座の月からきてる?
劇団ひとり(川島省吾)
1977年2月2日 (正午で算出)千葉県生まれ
私はまだ彼が芸人としてテレビに出始めたぐらいの頃から結構好きで、ライブなどにも行ったりしていたのですが・・・
かなり独特な芸風でしたよね笑
その当時は「泣き芸」を得意とされていて、コントの中でも感情の高まりとともに涙を流している場面をよく見かけました。
彼の月は、かに座に位置しています。
出生時刻が不明なので正午で計算していますが、前後6度のズレがあったとしてもかに座のままで変わりはありませんね。
かに座の月は、まさに感情の波とともに生きている人、というイメージ。
月は私たちの感情面や本能を表しているのですが、それがかに座にあると、良くも悪くも感情的になります。
気分の波が激しくなりやすいし、その気分のアップダウンをコントロールすることはできないのですね。
だから、自分の感情の波に従うしかない、といった感じです。
劇団ひとりの場合、仕事の場面で使う水星は、やぎ座19度に位置しています。
そこにやぎ座の火星24度がコンジャンクション(合)という角度を作っています。(5度のオーブはありますが、許容内です)
水星の司るコミュニケーションや知性と、火星の攻撃性や情熱が合体しているとみることができます。
やぎ座はとても合理的で実務能力に優れた星座で、一切の感情を排して、目的達成のために努力していきます。
目的のためには自己主張をはっきりとし、熱く説得力のある話し方をする、というように解釈できるのですね。
ですが、その正反対にあたる180度のオポジション(衝)に、感情的なかに座の月が位置しています。
なので、熱く自己主張しているうちに感情が高まって涙を流す、という図式になるのですね。
必ずそうなるというわけではありませんが、自己主張と感情はセットになっているのですね。
自分の感情を伝えるために熱く自己主張するのか、熱く自己主張しているうちに感情が高ぶるのか、どちらもありえそうです。
昔よく見かけた彼の「泣き芸」はまさにそんな感じで、たとえば言い訳など自分を主張するセリフをしゃべっているうちに、感情が高ぶって涙を流している感じでしたね。
堅実な方法で個性的な生き方を目指す人
さて、最初にテレビでみたときはかなりぶっ飛んだ人なのかな、という印象を持ったのですが、ホロスコープチャートをみるとまったくそんなことはなかったです笑
太陽はみずがめ座に位置しているので、基本的には自分らしい個性的な生き方を目指している人なのですね。
ですが、その個性が適正に発揮されるまでには、少し時間がかかるであろうこと、努力が必要になるであろうことがチャートからうかがえます。
彼の太陽は、たくさんの惑星とアスペクト(角度)をとっています。
太陽 みずがめ座13度
土星 しし座13度(太陽と180度のオポジショ)
天王星 さそり座11度(太陽と90度のスクエア)
海王星 いて座15度(太陽と60度のセクスタイル)
冥王星 てんびん座14度(太陽と120度のトライン)
土星、天王星、海王星、冥王星というとても影響力の強い重い惑星4つと、それぞれアスペクト(角度)を形成しています。
その中でも一番タイトなのは、180度のアスペクトを作っているしし座の土星ですね。
みずがめ座の太陽は個性を発揮したがっているのに、常識的な土星が正面からブレーキをかけてくるのです。
もしかしたらとても封建的な家庭で育ったり、厳しくしつけを受けて育ったりしたのかもしれません。
土星は責任感の星でもあるので、彼の自己表現には常に責任がつきまといます。
言いっ放し、やりっ放しの自己表現ではなく、ちゃんと意味があったり裏づけがあったりというように、説明できる表現、納得させられる表現でなくてはいけない、というプレッシャーを常に感じているのかもしれません。
いずれにしても素直な自己表現というものがなかなか出来ずに、かなりの葛藤を抱えてきたことがうかがえます。
また、土星は私たちのコンプレックスや苦手意識を表します。
しし座に土星があると、しし座の特性である自己表現や創造性に苦手意識を持ちやすいのですね。
おそらく若い頃は、自分を主張することに対して恐れや苦手意識があったのではないかと思います。
まわりから注目されることを求めているのに、のびのびと自分を表現できない。
土星の力を適正に扱えるようになるには、時間がかかります。
若いうちは苦手意識となって葛藤を生みますが、自分の葛藤と真剣に向き合うことで、年令を重ねるにつれ、いつの間にか自分の強みへと変えることができるのですね。
45歳になろうとしている現在は、かなり個性の表現方法が磨かれているのではないかと思います。
ロマンとカリスマ性をあわせもった人
彼の太陽は土星以外にも、天王星と90度(スクエア)、海王星と60度(セクスタイル)、冥王星と120度(トライン)の角度をとっています。
天王星とのスクエアは、土星ー太陽のちょっとお堅い自己表現を、「やっぱり自分のやりたいようにやる!」といってぶち壊していきます笑
天王星は土星よりも外側にあるのでね。外側にある方が力が強いのです。
でも、常にそのパワーが働いているというより、ときに強烈に働く、という感じかもしれません。
海王星とのセクスタイルは、とてもロマンチストな人柄で、夢を持った生き方をしたいのだということが分かります。
海王星は夢やロマン、理想などを意味するのですね。
あとは、芸術的な分野で才能を発揮する可能性が高いのですが、映画製作はまさに芸術分野での自己表現!ですよね。
冥王星とのトラインは、カリスマ的な魅力と不屈の精神力を意味していますね。
冥王星は破壊と再生の星で強烈に働きますが、日常的に働くというよりは、ここぞというときのパワー、火事場の馬鹿力的なイメージです。
目標が定まったときに発揮するパワーは、底しれないものがあるのかもしれませんね。
「浅草キッド」から感じる普遍的な愛
天王星、海王星、冥王星の3天体は、一番外側を回っているので、影響力も強いです。
日常生活に作用するというよりは、人生全般に大きく作用する、というイメージ。
だから、この3天体と太陽がアスペクトをとっていると、人生をより広い視野でみていたり、社会になにかを働きかける生き方をしたい、と思うようになるのではないかな、と。
劇団ひとりの場合は、広く社会に訴えかけるような作品を作ることで、個性を表現しようとしているのかもしれませんね。
「浅草キッド」は普遍的な愛に満ちた映画だな、と思ったのですが、これは彼の太陽と海王星のアスペクトから来ているのかな、と。
あとは、彼の金星がうお座の最後の度数にあるのも興味深いですね。
金星は芸術的なセンスや愛情面を意味しますが、うお座という12星座の中でも最後の星座の最後の度数にある金星は、すべてを包括した大きな愛を意味しているのかな、と思います。
その愛が込められているのが映画「浅草キッド」だな、と。
私はそんなふうに受け止めたのですが、みなさんはどんな感想を持たれましたか?
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