こんにちは、星読み占い師カノンです。
前回の記事では、月星座による相性のお話を書きました。
今日は、西洋占星術での相性の見方について、少し深めてみようと思います。
私たちは相手に理解してもらいたい
「相性をみてください」というご相談を現場ではたくさんいただきます。
ご相談の半分ぐらいは相性診断と言っても過言ではないかもしれません。
この「相性」には恋愛感情を抱いている人との相性はもちろん、親子間の相性だったり、職場の上司や同僚との相性など、私たちの生活の中で関わるさまざまな人との相性すべてが含まれるのですね。
実際に人間関係でお悩みを抱える人はたくさんいて・・・というよりむしろ、お悩みの半分以上は人間関係に起因するのではないかと思うぐらい、多いです:D
私たちはたった1人で生きていけるほど強くはできていなくて、どうしても誰かと関わらざるを得ないのですね。
そして、関わった相手には、自分のことを理解してもらいたいし、大事にしてもらいたいと願うわけです。
でもそれが叶わなかったとき、思った通りの反応が返ってこなかったり、尊重されていないように感じられたりするときに、モヤモヤとした感情を抱いてしまうのですね。
100%良い相性というのは存在しない
さて、「相性」ですが、良い・悪いで一刀両断できるものではありません。
そもそも何をもって「良い」とか「悪い」とするのか。
その定義が難しいですね。
自分に似た人を好きになる場合もあれば、自分にないものを持っているからこそ、相手に惹かれるということもあるのです。
そして、完璧な相性というものも存在しません。
もしも自分とまったく同じ人間がいた場合、相手のことを100%理解できるかもしれませんが、きっと刺激がなくてつまらないですよね。
話さなくても相手のことが分かってしまったら・・・。
それはもうただの「空気」でしかなくなるわけです。
個人的には、7〜8割ぐらいはスムーズに理解し合える部分があって、2〜3割ぐらいの不協和音があると、良い刺激になって関係性が発展的なんじゃないかな、と思っています。
これはもう人それぞれの価値観なのでね。
正解はありません。
ぶつかり合って理解を深めていくのが楽しい人もいれば、そこにあまり労力をかけたくない人もいるしね。
同じエレメント同士は理解しやすい、同じ行動パターン同士はぶつかりやすい
それでも相性を見る場合、ある程度の見方の基準のようなものがあるのですね。
西洋占星術では12星座を使いますが、この12星座は2つのグループ、3つのグループ、4つのグループに分けられます。(こちらのページに詳しく書いています)
2つは、男性星座と女性星座。
男性星座(おひつじ座、ふたご座、しし座、てんびん座、いて座、みずがめ座)
女性星座(おうし座、かに座、おとめ座、さそり座、やぎ座、うお座)
3つは、活動宮、不動宮、柔軟宮。
活動宮(おひつじ座、かに座、てんびん座、やぎ座)
不動宮(おうし座、しし座、さそり座、みずがめ座)
柔軟宮(ふたご座、おとめ座、いて座、うお座)
4つは、火のエレメント、地のエレメント、風のエレメント、水のエレメント。
火(おひつじ座、しし座、いて座)
地(おうし座、おとめ座、やぎ座)
風(ふたご座、てんびん座、みずがめ座)
水(かに座、さそり座、うお座)
2つに分けらられた男性星座同士、女性星座同士は、スムーズに理解し合えるでしょう。
その中でもさらに4つに分けられた同じエレメント同士の星座は、価値観が似ているので友好的な関係を結びやすいです。
3つに分けられたグループの中の星座同士は、これは不協和音を引き起こしやすいと言われています。
行動パターンが似ている者同士ではあるのですが、エレメントが違うので、行動を起こすための価値観がみんなバラバラなのです。
価値観が違うのに行動パターンが同じなので、激しくぶつかり合いやすいのですね。
このグループ分けを参考に、相手の星座と自分の星座がどこに属するのかを見て、理解しやすい相手なのかどうかをチェックしてみると良いでしょう。
月星座の相性は結婚生活では大事
相性の見方の基本が分かったところで、実際にどうやって相性を見ていくのかですが。
例えば、結婚相手との相性を見る場合。
とりあえずここでは、太陽星座と月星座に絞ってみていきましょう。
男性Aさん
太陽 おひつじ座(男性星座・活動宮・火のエレメント)
月 うお座(女性星座・柔軟宮・水のエレメント)
女性Bさん
太陽 やぎ座(女性星座・活動宮・地のエレメント)
月 さそり座(女性星座・不動宮・水のエレメント)
まずは太陽星座で、二人の人生の目的のようなものを見てみましょう。
Aさんは太陽おひつじ座で、自ら新しい世界を開拓していくバイタリティに溢れたタイプですね。
Bさんは太陽やぎ座で、社会的な成功を手に入れるためにコツコツと努力する人です。
この太陽は活動宮同士でぶつかりやすいですね。
未知の世界を開拓して自分で人生の舵を取りたい男性に対して、女性サイドが社会の常識や伝統的な価値観を持ち出しやすいかもしれません。
ただし、男性の月はうお座、女性の月はさそり座で、両方とも女性星座で水のエレメントです。
相手のために深い愛情を注ぐことのできる二人なので、なんだかんだ言ってもお互いを大事にしそうですね。
しかも月星座同士の相性は、一緒に暮らすうえではハズせないもので、お互いにリラックスできるかどうかが分かる大事なポイントなのですね。
この2人の場合は月同士の相性がとても良いので、何か問題があっても離れがたく感じて戻ることになりやすいでしょう。
まずは太陽星座同士と月星座同士の相性をおさえよう
前回の記事でも書いたように、一緒に生活を送るような相手とは、月星座同士の相性がとても重要になります。
月星座が友好的な関係であれば、他の部分で相性があまり良くなくても、それを補ってくれるのですね。
例に挙げた2人の場合は、太陽星座はぶつかり合いますが、月星座は友好的です。
この2人の場合は一緒に生活する中で絆は深まるでしょうし、そこがしっくりくるがゆえに結婚することになったのかもしれませんね:D
夫婦だけでなく、友人同士や同僚、上司と部下や親子などでも、太陽星座と月星座の相性を見ると、いろいろと見えてくるものがあるでしょう。
相性については、まだまだいろんな見方ができたりします。
それこそ無限に見ることができるのですが、究極的には太陽と月の相性を見ておけば、核となる部分はおさえられるでしょう。
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